わいんのばか’s diary

実体験に基づいたコスパワインの紹介をしています。お食事との相性や、ぶどう品種によるワインの特徴をゆるく説明しています。ところにより愛狂家っぷりが露呈することも(๑˃̵ᴗ˂̵)

わいんのばか@ラフィットの澱を舐める

シャトーラフィットローシルト1985

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庶民にとって、気軽に飲める代物でもなく、

そんなワインが隣席で解き放たれ、

パニエの中のボトルの御姿はきらきらと輝いて見えました。

 

お店のよしみで、

空き瓶の底に残る澱の香りを取らせていただき、

さらに微量の液体を舌で感じさせてもらい、

 

澱の香りからワインの香りを想像してみれば、

 

以下はやや妄想入り。

枯れ枝や紅茶、キノコ的なところが

表出していて、

上品に熟し、乾燥した赤から黒果実的な

ニュアンスが覗き、

樽香は上品に余韻をもたらしていて、

おそらく、非常にバランスの取れた熟成を

果たしていると思われました。

 

外観もややオレンジがかってはいるものの、

ガーネットを放っていて、

総合的にみて、

まだ5~10年程度は飲み頃であると思れ…

 

うっとり♡

 

くれぐれも、

澱の香りと微量の液体からの、

妄想にすぎないかもしれないことを、

ご了承くださいませ😅

 

そして。1985はハレー彗星が地球に、

接近した年であり、

ボトルも特別仕様です♡

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ハレー彗星と1985の文字が施されている

 

 

ボルドーワインはギシギシでも、

タニックなんかでもなく、

 

成長すれば、

シルキーでエレガントで、

上品な貴婦人なのです。

 

上質の古酒をいただくと、

こんな生き方をしたいと、

いつも思ってしまいます。

 

世間にもまれ、悩み、もがき、感じ、

たくましくも、したたかに、

生き抜いてきた暁には、

それが気品やオーラとして放出され…

 

 

熟成人間

 

 

人もワインも熟成って大切なはず(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

 

 

 

 

 

わいんのばか@コンティーニ

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ

コンティーニ1971

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このワイン、

シェリーのような味わいなんです。

土着品種のヴェルナッチャ主体で。

サルディーニャ島のDOCワインです。

 

1971はこのワインのDOCの認定年。

美しく熟成していました♡

まだまだ先に飲んでも十分美味しいはず。

 

このワインは、

発酵の段階で産膜酵母(フロール)が発生、

熟成期間も樽に隙間を開けておきます。

通常のワインなら、酸化を抑えるために、

熟成期間も酸素にできるだけ触れないよう、

時にウイヤージュをして樽をワインで

満たすところを…

 

こんなつくりですから、シェリーの

ニュアンスに近くなるわけです!

 

 

初夏から真夏にかけて、

これからの季節に、

キーンと冷えたコンティーニを、

食前、食後酒として、

 

あるいは、

ドライフルーツやローストナッツを

お供に、

休日の木陰で、まったり読書…

 

なんていうのも悪くないはずです(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

わいんのばか@コラム息切れ

両親の結婚式の動画を観ました。

8ミリフィルムで撮影したもの。

それを焼き変えたDVDで📺

 

20代半ばの両親の姿は、

若々しく、眩しく、

参列者には、

今まで見送ってきた親戚が沢山(^^;;

 

いろいろと感慨深いひとときでした。

必ず死ぬから、

好きなことやったほうがいい、

 

好きなことない方は打ち込める何かを

見つけたほうがいい。

器用貧乏、病弱になってしまった母を

見るにつけ、そう思います。

 

わたしにはワインがある♡

 

夫なし、子供なし、

独り身のミドルエイジだけど。

 

休肝日(๑˃̵ᴗ˂̵)

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わいんのばか@サッカロマイセスセレビシエ

ナチュライーストとカルチャーイース

による、ワインの違いを体験して来ました。

 

酵母の世界も深い。

醸造家の、テクニックと嗜好の世界の、

キーポイントにもなる酵母のチョイス。

 

個人的には美味しいと感じるワインが、

ビオディナミである事も少なくないので、

天然酵母のワインのスタイルへの影響は、

気になります。

 

培養酵母は、スタイルを予測し使用が可能

ですが、天然酵母となるとそうもいかない。

 

オーストラリアのナチュラルワインなどは、

ビンテージ差が大きかったり、

そもそもその年の収穫に合わせて、

セパージュや、スタイルを、

決めている感がありますが、

 

ブルゴーニュボルドービオディナミでは、

ある程度、予測された振れ幅内での

スタイルを、

消費者も期待しているはずで、

生産者もそれを想定していると思われます。

 

あまりに振れ幅が大きいとファンが戸惑い

そうな気もしますし。

 

厳密にはナチュラルワインとビオディナミは、

イコールではないですが、

酵母の観点から、

どちらも天然酵母を使用する、

ということで、

ここでは同分類的なものとして、

書いています。

 

 

果皮のみならず、蔵や樽、その地域に根ざす

酵母を、経験値から活かし、

時に培養酵母でレスキューし、

作り上げるワインには、

いわゆる培養酵母のみで作られたワインとは、

異なるニュアンスを感じます。

 

発掘されたダイヤ原石が

ナチュラルワインや、

ビオディナミで作られるワインなら、

 

ブリリアンカットに磨き上げられた

ダイヤモンドは、

培養酵母で作られたワイン、

みたいな。。。

 

日本酒なら獺祭が後者っぽい。

 

 

 

 

今回のセミナーでは、

サンジョベーゼ3種比較が興味深かったです。

 

1.野生酵母×亜硫酸無添加

サンジョベーゼ タッピコロナ

ウンブリア

 

2.野生酵母×添加物あり

キャンティ クラシコ

トスカーナ

 

3.培養酵母×添加物あり

ロッソ ディ モンタルチーノ

トスカーナ

 

添加物とはほぼ亜硫酸です。

作り手違で同ビンテージ2015でしたが、

1と3に、インパクトを感じ、

 

3には、飲み慣れた安定感を、

1には、ビオっぽさと、果実や茎っぽさ、

いい意味での酸化のニュアンスを、

また、ボディもミディアム程度で、

軽快さを感じました。

1は2,400円ですのでコスパもとてもよい♡

 

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9.10.11がサンジョベーゼでしたが、

11が撮れていない(^^;;💦

 

酵母のよき使い手は、

良きワインの作り手に違いない(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

タイトルにある、

サッカロマイセスセレビシエについて、

書き忘れました。その辺は次回に…(^^;;💦

わいんのばか@神の雫ワイン

神の雫に、Ch Le Puyという、ボルドー右岸のビオディナミのシャトーのワインが紹介されています。

日本のMW大橋さんも絶賛している歴史あるシャトーです。

広報担当が来日したセミナーに参加したことがあり、そこで試飲したロゼが未だに忘れられませんし、それを超えるロゼワインに出会えずにいます。

 

その名は、

 

Rose Marie Ch Le Puy

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左から2番目🍷


アルコール発酵中の発酵槽よりワインを抜き取るセニエ法によって造られているため、近年のトレンド的なサーモンピンクとはかけ離れた、限りなく一般的なピノ・ノワールの淡いルビー色に近いロゼワインです。

メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カルメネールの中からその年の最適な品種が選ばれ、作られていて、

当然ながらナチュラ酵母で、バリック樽(古樽)にて6~10カ月の発酵、ノンフィルター、亜硫酸無添加でボトリング。

還元香が最初に来るが、後から赤果実の香りが追いかけてきます♡

タンニンはしなやかにして存在感あり、なにより、余韻が長く、その余韻に丸みを感じます。

 

ビンテージにより、多少印象が変わるようだが、二日酔いの時でも、思い出すと口にしたくなる気持ちにさせるなんとも愛おしいワイン。

 

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こんな風な存在感のある人間になりたいものです(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

 

わいんのばか@ナチュラルワイン比較

ビブグルマンに選ばれた、

ダンベトナミーズ アンディで、

ナチュラルワイン、ルーシーマルゴー

とのマリアージュ会がありました。

 

12種の日本でリリースされていないワイン

含めた、レアなラインナップ。

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その中で、2016の畑違いのピノ・ノワール

4種の比較をクローズアップします。f:id:winenobaka:20180429225110j:image

写真が縦にアップされてしまう…(^^;;

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ピノ・ノワール4種比較

 

1.ジャスパーズエステイト

北斜面ですから、ぶどうの日当たりは良好だったはず。標高も500メートル未満なので、風や地熱も他の畑に比べ暖かかったでしょう。

 

香りは、いわゆるビオ臭よりも、赤果実、やや黒系果実も感じられスパイシー。

アタックは鋭角ではあるものの、その後に、フルーツ感がやってきて、フィニッシュも長く、タンニンも味わいとバランスがよい。

個人的には一番好みでしたが、知識人によると、暴れているそうです。

 

2.モノメイスエステイト

東向き斜面で、標高は600メートル。

西陽より穏やかな日を浴びているはずで、

標高は今回4種の中でも高い畑。

他の3種と比較しても、一番控えめで、

エレガントな造りが想像されます。

全房発酵を感じるタンニンと香り。

果実香もしますが、落ち着いてます。

固い印象で、熟成を経るとエレガントに

変化しそう。

今飲みとしては、気難しさを感じました。

 

3.リトルクリークエステイト

西向き、標高は2番目同様の600メートル。

使用するぶどうのクローンは5種。

西陽に当り、こちらも熟度高いぶどうが

実ることと想像される。

1を全体的に控えめにした感じで、コンパクト

ながらまとまっている。

 

個人的には、1の次に好きでした。

 

4.ルーシーマルゴーエステイト

娘さんのお名前の畑です。

こちらは畑が四方向に広がっており、

ここの収穫ぶどうからは、安定した

ワインが作られるのではないかと、

予想されます。

 

香りより、余韻に記憶が。

フルボディ並みのアタックを感じました。

牛やラムが合いそうな重厚な味わいです。

4つのうち、一番ポテンシャルがありそう

な予感がしました。

 

ただ、

この時点で、10名で、12本目のワインであり、

繊細な違いに気づけなかった可能性も…

 

昼間から酔いました🍷

 

お食事は、

ベトナミーズを超越していて、

東西融合的なハーモニーを奏でる、

初体験にして感動の逸品ばかりで、

 

美味しゅうございました(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

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わいんのばか@コラム息切れ

ワイン好きにはふた通りあると思っていて、

 

①お食事とワインのマリアージュが好き

②ワインそのものが好きで、ワインを分析したい

 

両者兼ね備えている場合が多いが、

どちらかに寄るのだと思う。

 

①寄りの人は、メーカーズディナーや、

   フーデックスなどの催しに興味を持ち、

   食と関連させて楽しみ、

 

②寄りの人は、畑や醸造所を見学したり、 

   体験したり、

   勉強して得た知識を数値化したり、

   ブラインドテイスティングが好きだったり、

 

 

どちらも愛飲家に間違いないと思います。

 

 

このところプライベートで、

心に隙間風が吹抜けるのを感じている、

そんな愛飲家(②寄り)のわたしは、

 

隙間風の風穴を埋めてくれるワインは、

どんなワインなのかと考えながら、

気を紛らわせています。

②寄りなので、心に寄り添うワイン分析を💦

 

白湯のように優しく、

ホッとさせる余韻をもたらす

シルキーなタンニン、

温もり感じさせるアルコールボリューム、

元気に暴れている若い感じでなく、

達観していながら、決して見捨てないで、

守ってくれる、

 

そんなイメージのワインが

特効薬ではなかろうかと。

 

ボルドー左岸の5000円前後の、

10〜15年熟成の赤。

もちろんカベルネ・ソーヴィニヨン主体。

 

なんて、

考えていると、

気持ちも紛れる休肝日🍷